【症例】膿んでいる根の治療①
術前
術後3ヶ月
主訴 | 左上の歯にできものがある。 |
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年齢 | 40代女性 |
治療期間 | 4ヶ月 |
治療費用 | 80,000+税 |
治療内容 | ①術前 ②術後3ヶ月。根尖の黒い影が消え中傾向を認める。 左上4番目の歯は一度歯の内部の神経をとり消毒した歯でしたが、消毒がうまくいかず、内部で再び感染が広がり、根っこの外にも感染が広がった状態でした。 ラバーダム防湿を行い、マイクロスコープを用いて根管治療を行った。3ヶ月後レントゲンにて経過観察したところ治癒傾向を認めたため、クラウンをかぶせる処置に移行した。 |
治療に付随しての注意点及び合併症とリスク | 治療に付随しての注意点及び合併症とリスク ①局所麻酔を使用する場合, 一時的に気分が悪くなることがあります。 また 1〜2 時間程度痺れが残りますので注意して下さい。 ②患歯に装着されている金属等の冠(被せ物)や詰め物,土台(グラスファイバーや金属 等)は原則的に除去して治療します。その際健全な歯質の一部を削らざるを得ない場合が あります。歯の根に破折や広範囲なむし歯が認められる場合,あるいは治療中の穿孔が生じた場合は通常の根管治療では予後不良のため,外科的歯内療法へ治療方針を変更することがあります。また治療が困難と認められた場合はやむを得ず抜歯となることもあります。 ③予防策を遵守していても治療中に器具が根管の中で折れることがあります。その際はエックス線写真等で確認し,除去が必要かそのままでも問題がないかの診断を行い,その後の対応を決めます。外科的処置や抜歯となる場合もあります。 ④治療前には自覚症状がなかった歯でも,治療後に一時的に痛みや腫れがでることがあります。通常は数日から 1 週間程度落ち着いてきます。また症状によっては抗生剤の投与や切開が必要な場合があります。 ⑤現在の学問的知識, 材料,技術では成功率は 100%ではありません。歯の状態によっては治療の難しい場合も有ります。また,治らないと思われる歯の場合,別の治療法(抜歯等)を提案する場合が有ります。 ⑥治療において予想される合併症とリスクの全てを把握すること,また全てを記載することはできません。記載していない合併症が起きることがあることをご理解ください。 |